滋賀・瀬田工高 ボランティア旅…洞爺湖で遊歩道整備
地元歓迎 サミット首脳も散策?
来年7月にサミット(主要国首脳会議)が開かれる北海道洞爺湖などを修学旅行で訪れる滋賀県立瀬田工業高校(大津市)2年生が、旅行期間中、未整備となっている洞爺湖の遊歩道をボランティアで整備する。「環境を考える生きた体験を」と、昨年、旅行の下見で未整備を知った教諭が呼びかけて生徒らが計画した。地元・洞爺湖町も生徒たちの善意に整備費を急きょ、予算計上。遊歩道はサミットで各国関係者が散策する可能性もあり、町民らは「生徒の善意と努力が各国首脳らにも伝われば」と期待している。

2年生、1キロ・メートルチップ敷き
 
遊歩道入り口に立てるモニュメントを組み立てる生徒ら(大津市の瀬田工高で)
遊歩道は洞爺湖に浮かぶ中島にあり、全長約8キロ。雨が降ると道がぬかるむため、町は3年前の台風で倒れた同島のトドマツなど約250本を木材チップに加工し、2005年に遊歩道の約470メートルを敷き詰めた。
ところが、予算の関係などで整備作業は昨年以降、行われていない。
同年10月、修学旅行の下見に訪れた同校の丸山徹教諭(48)らが窮状を知り、「町の役に立てれば、生徒たちの貴重な思い出になる」と、整備のボランティアを提案。生徒らは「湖周辺の美化にもつながる」と計画した。
生徒らの計画を知った町は翌11月、チップを作るシュレッダーのレンタル費用や運搬費として約300万円の予算を計上し、生徒の受け入れに乗り出した。
修学旅行は2年生274人が今月11〜14日、洞爺湖のほか札幌、小樽などを訪れる。
遊歩道の整備は2日目の12日午前9時から午後4時ごろまでの7時間余り。遊歩道約1キロにチップを敷き詰めて足で踏み固める作業と、島内のゴミ拾いを行う。作業を記念して、生徒・教諭全員の名前を刻んだ地元・唐橋焼の陶板(縦25センチ、横18センチ)8枚を遊歩道入り口に設置する予定だ。
丸山教諭は「すべての遊歩道に敷き詰めるのは難しいが、残りはほかの学校が引き継いでくれれば」と話し、しおり作りなどにあたる修学旅行委員の1人、熊切聖羅君(16)は「自分たちの行為が形となって島に残り、役に立つと思うとうれしい。ただの修学旅行に終わらせず、貴重な経験を積んできます」と声を弾ませた。
(2007年9月6日 読売新聞)
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